目次
- 1. 日本人の叡智が詰まっている
- 2. たまごの掃除方法
たまご料理を簡単に食べたりおいしく作るポイントを紹介
1.日本人の叡智が詰まっている我々のすばらしきたまごライフを支えてくれているものといえば、そう、たまごパック。こんなにもお世話になっていながら、我々はあまりに知らなすぎるではないですか。なぜ透明なのか、八角形なのか、なぜ割れないのか?
それじゃあ真のたまご好きとはいえない。というわけで、昭和38年に国内で初めてたまごパックを作った、大阪府池田市の「エフピコダイヤフーズ(当時ダイヤフーズ)に、開発の歴史と構造の秘密を聞いてみました。
それまで、たまごは新聞紙に包んで持ち運ぶか、もみ殻を敷き詰めた箱に埋め込んで対面販売するのが当たり前だった日本。しかしスーパーという業態が生まれると同時に、たまごも大量に陳列販売するニーズが起こり始めました。
後に、現在のたまごパックの原型を生み出すこととなる、ダイヤフーズの創業者・加茂守さんは、まず、当時進駐軍が使っていたお弁当箱の形を参考にした、紙製のたまごパックをスーパーに提案。ここで大きな墜にぶつかります。日本人は中身が見えないと買わない。対面販売が主流だったこともあり、たまごの色や状態が分からないと買ってもらえなかったのです。
そこで、透明で薄く、安価な「塩化ビニール」という新しい素材の存在を知ったダイヤフーズは、当時日本にはまだなかった、塩化ビニールシートを成形するための連続真空成形機を開発し、鋳物屋とのタイアップで試作金型を製作。
たまごの形に沿った丸い形状の「たまごパック第一号」の誕生にこぎ着けます。しかし今度は、中身が見えてもたまごは割れてしまうという問題が発生!凹凸の筋を入れてみるも失敗。この形状では、たまごが底についた衝撃で割れてしまうのです。
そんな数々の試行錯誤の末、ついに考案されたのが、現在のたまごパックの原型である「八角錐形」のパック。たまごを入れる部分が八角錐になっていれば、たまごがパックの中で宙づりになり、底まで落ち込まず、衝撃で割れることもないはず。この形状は見事成功。
さらに、パックを交互に半分ずらすことで積み重ねられる形状にし、無事にスーパーにも受け入れられ、このたまごパックは急速に日本中へと広まっていったのでした。
そして、驚くべきことに、開発から50年余りが経った今でも、この原型はほぼ当時のまま。我々が日々大好きなたまごにありつけるのは、社員のみなさんのアツい努力と叡智のおかげなんですね。今度スーパーでたまごを買ったときには、大阪に向かってありがとうを叫びましょう
2.たまごの掃除方法
食べて美味しいたまごですが、床やカーペットに落としてしまった場合、ネバネバした液体だけに厄介なもの。綺麗に拭き取る方法はあるのでしょうか。たまご好きならもう知ってるとは思いますが、念のため実験してみました。
まずは普通にぞうきんで拭き取る方法から。カーペットにたまごを落としてみると、みるみるうちにたまごの白身がカーペットに吸い込まれていきます。これは拭き取るスピードも重要になってきそうですね。
ぞうきんを取り出し、包み込むように拭きとってみました。するとまっさきに黄身が潰れてカーペットに拡散、黄色いシミがカーペットに広がっていきます。これはどうやらいかに黄身を潰さずに拭き取るかがコツのようです。
そこで次に試した方法が、塩をかけるというもの。たまごが固まって除去しやすいと言われています。これなら黄身が拡散することもないはず。ということで、塩を大量に振り掛けてみました。
ところが、固めるために混ぜると黄身と白身が拡散。おまけに塩までぶちまけてしまっているので余計に汚れが増えました。これはもう専門の業者に聞くしかないということで、ダスキンの広報担当に早速連絡してみたところ、以下のような回答が。
「たまごをカーペットに落としてしまったら、まずは乾いた布などで、汚れの元となる卵黄と卵白の大部分を取り除きます。
カーペットに残った汚れは、カーペット用や衣類用の中性洗剤を希釈倍率にうすめた液をぞうきんに含ませて固く絞り、ぞうきんに汚れを移すようにやさしく叩く感じで拭いてください。
力を入れないように注意しパイルの奥まで繰り返し拭くのがコツです。その後、水に浸し固く絞ったぞうきんで、汚れや洗剤分を拭き取ります。最後に、乾いたぞうきんで乾拭きをして、ヘアーブラシでブラッシングしてパイルをふわりと仕上げます。とのこと。黄身の汚れはある程度覚悟して叩いて汚れをとるのがポイントのよう。 これで安心してたまご料理が食べられますね。
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