目次
- 1. 築地 山長
- 2. 築地 丸武
- 3. 築地 大定
- 4. 築地 松露
- 5. 4店舗の玉子焼きを食べ比べた感想
東京にある玉子焼き専門店を食べ比べて美味しかったのはここだ!
築地にある玉子焼き専門店の有名な4店の味を徹底的に比べてみました!たかが玉子といえども味の奥深さはあります。
少しの調味料の入れ方だけで変わる味、それを守り続ける歴史など奥深いです。
決して同じ味はないのも面白さの1つではないでしょうか。
とくに今から紹介する4店舗は近所にあってしのぎを削っています。店頭のみの販売はどこも一緒です。実際に味を100円で比べることもできるので、築地に足を運ぶ際は寄ってみましょう。
今回比べる4店は山長・丸武・大定・松露の4店舗です。
それぞれいろいろな味の玉子焼きを発売しており、たくさん商品があるので、これと絞るのは難しいですが、今回はこれらの商品で比較してみたいと思います。
ちょっとその前にそれぞれの商品を販売している店舗を紹介します。
1.築地 山長
築地場外の玉子焼き店「築地 山長」を紹介します。
昭和24年創業の老舗で、何と言っても一番売れているのはその場で食べられる「串玉」100円。
創業当時から寿司屋、料理屋専門に納めていましたが、2009年9月より一般客向けに営業を開始しました。
長さ15センチほど、厚さ3センチほどの串に刺さった玉子焼きです。
100円でこのサイズで熱々の玉子焼きを食べることができます。本当に焼きたてでおいしいです。串にささっているので築地を歩きながら食べることもできますよ。
玉子焼きを作るのにあたり、何と言っても必要なのは新鮮な卵ですが、山長では厳選した養鶏場より毎朝届く新鮮な朝採り卵を使用しています。
今、鶏卵加工食品は主に液卵を原料にしています。 液卵は、いつ産んだ卵か分りません。当然、凍結卵が原料かも知れません。 他にも色々理由はあるのですが、当社は初代から自分の目で確かめながら 卵を割れとの教えを守り一つ一つ手割りの卵を使用しています。
化学調味料、旨味調味料不使用。養鶏場より毎朝届く新鮮な卵に、鰹出汁、砂糖、塩、本直し(味醂に焼酎を加えたもの)を加えたシンプルな玉子焼きです。
製造方法は熟練した職人が一本一本丁寧に焼き上げているので、機械焼きではできない季節や天候、ちょっとした火加減などを大切にしています。
商品紹介
実山椒入り 300円
山長玉子焼き小 250円
山長玉子焼き小甘さ控えめ 250円
浅利入り 960円
山長玉子焼き 650円
山長玉子焼き甘さ控えめ 650円
蟹肉入り 400円
海老入り 950円
すし玉 850円
串玉 味くらべ 750円
海老おぼろ 700円
あなご入り 1050円
ねぎ入り 800円
100円でこのサイズで熱々の玉子焼きを食べることができます。本当に焼きたてでおいしいです。串にささっているので築地を歩きながら食べることもできますよ。
店舗情報
住所〒104-0045
東京都中央区築地 4-16-2
Tel03-3548-6002
営業時間 6:00~15:30
築地 山長の玉子焼きを作っている動画
2.築地 丸武
丸武は大正末期に創業して以来80年以上の歴史を持つ老舗の玉子焼店です。
丸武を有名にさせたのは演出家でタレントのテリー伊藤の実家で、今ではテリー氏のお兄さんが三代目として継いでいるからです。
今では朝3時からたまご焼き職人が魂を込めて焼き上げる玉子焼が看板メニューになっていますが、もともとは鮨屋や業者に卸すために甘い玉子焼を作っていました。
たまご焼きの主役の卵は千葉・茨城産のエサにこだわった養鶏場の新鮮なコレステロールとアレルギー性が低い健康たまごを毎日直送したものを使っており、卵7対だし3の割合で玉子焼を作っています。
1日4000個を焼く、人気店の味を築地みやげにしましょう。
商品紹介
厚焼 大 720円
海老 大 800円
海老 中 750円
みつば 大 800円
みつば 中 750円
上海海苔700円
ねぎ玉700円
扇巻 780円
小巻 400円
おぼろ 580円
こちらも100円であつあつの玉子焼きを食べることができました。
こちらはフォークがついていて上品に食べることができますよ。
目の前に休憩所があってそこでも食べれます。
店舗情報
住所〒104-0045
東京都中央区築地 4-10-10
Tel03-3542-1919
営業時間平日 4:00~14:30
日曜・祝日 8:30-14:00
3.築地 大定
大定(だいさだ)は築地場外の本店と、築地場内の支店で2店舗ありましたが、2018年に支店が豊洲へ移転しています。
築地場外の本店に行った感想です。
築地市場駅から徒歩5分、築地駅から徒歩7分ほど、築地場外市場にある大定は1924年に創業した老舗の玉子焼店です。
卵は千葉県産の「地養卵」という赤たまごや、茨城県産の厳選された“こだわりの”たまごを使い、熟練の職人さんが心を込めて手焼きしています。
「地養卵」とは、地養素(ナラの樹液である木酢、弗化石、ヨモギ、海草など)を配合した、漢方処方の特殊飼料のみで育った鶏が生んだ卵です。普通の卵よりコレステロールが 10%も少なく、アレルギーへの関与も少ないといわれています。
商品紹介
江戸前 1400円
京だし巻 900円
伊達巻 2200円
特選 鰻 1340円
寿司玉焼 950円
からし明太子 980円
つきじ野 680円
江戸だし焼 730円
小粋なハニー 900円
蟹の舞 1300円
鳥そぼろ焼 980円
海老の宴 1100円
桜エビ 850円
生のり 850円
ねぎ入り 850円
わさび 850円
三つ葉 850円
海老おぼろ
錦糸玉子
お楽しみパック 450円
店舗情報
住所〒104-0045
東京都中央区築地 4-13-11
Tel03-3541-6964
営業時間 4:00~15:00
日曜・祝日 休み
4.築地 松露
初代が日本橋人形町の松露寿司に丁稚奉公に出た事が始まり、1924年に築地に暖簾分けした「松露寿司」を構えましたが、玉子焼が評判になり、寿司屋から玉子焼屋へ移行し、1952年に会社を設立してから早や半世紀が経ちました。
1982年より茨城県坂東市の都路のたまごから鶏卵を仕入れ始め、1983年に百貨店の食料品売り場への進出を果たしました。
以来、首都圏を中心に各地の百貨店でも取り扱われ、徐々に玉子焼松露の味が受け入れられるようになりました。
築地本店だけでは生産が追いつかず、1990年には茨城県坂東市に、2004年には東京都江東区塩浜にも工場を立ち上げています。
より多くの人に食べてもらいたいと、オンラインショップを立ち上げたり、2021年には松露と同じ卵を使ったスウィーツブランド「tsukijiSHOURO」が築地新店の地に開店させるなど、新たなことにも積極的にチャレンジしています。
商品紹介
松露 810円
親子焼 1080円
紀州 1080円
釜あげ 1350円
辛党 1080円
とびたま 1080円
松露サンド 648円
青赤松露サンド 648円
小巻 464円
う巻 1080円~
九条ネギと釜揚シラス 648円
みのり 1026円
松茸焼 1026円~
合鴨焼 756~
山菜焼 540円
shouroキューブ 324円
たまご串 324円
よくばりパック 648円
七種盛り 864円
おみやげセット 1300円
海老おぼろ 270円~
寿司玉 691円
茶巾 810円
店舗情報
住所〒104-0045
東京都中央区築地 4-13-13
Tel03-3543-0582
営業時間平日 4:00~15:00
日曜・祝日 7:00-16:00
松露 グランスタ東京駅エキナカ店
お店は東京駅のグランスタ内にあります。ちょっと奥まっているので普通に歩いていると気が付きません。総菜スペースにあって、小さい面積のところに玉子焼きのみを販売しています。
場所が良いだけあってお客さんがなかなか途切れることはありませんが、品ぞろえも豊富なので安心して買うことができるでしょう。
築地本店と同じものが売ってあります。
実際にこの商品を買って食べてみました。
松露七種盛
ふわふわ感2 堅さ4 甘さ4 塩2 出汁4 濃さ2
玉子全般と松露
ふわふわというよりは堅めの玉子焼き。甘さがあってダシの味が口に入れた瞬間にしみわたる独特の味
しらすは入っているけど、味が薄い。
青のりはほのかに漂う青のり感
梅は間にうめが入っていて、甘い梅と玉子焼きは見事にマッチしている。
和栗は栗が中に入っていて甘さが丁度良い
鶏肉は間に入っているが、惣菜という感
唐辛子はけっこう練り込まれていて、辛さがある
青赤松露サンド 松露 648円
ふわふわ感2堅さ2 甘さ3 塩2 出汁3 濃さ2
ひとつはノリ、ひとつは唐辛子を使った玉子サンドで、ふわふわ感はなくて少し堅め。程よい甘さがあって海苔は海苔の味が自然で強め。唐辛子も少しピリッとしていてアクセントがある。パンは堅めで普通の食パンという感じで、辛子マヨネーズがかかっている。合わせると食べ応えある。
ネギたまサンド 松露 680円
ふわふわ感1堅さ2 甘さ23 塩2 出汁3 濃さ2
ネギが入ったサンドで、少し水っぽさがある薄めの味付け。玉子の味も薄いけど甘さは比較的ある。少し堅めで食べ応えある。パンは少し堅めで少し旨味があり、マヨネーズがかかっていてシンプルな味付け。
玉子焼よくばりパック 松露
ふわふわ感2堅さ3 甘さ3 塩2 出汁1 濃さ2
具材はどれも玉子焼の上層に挟まれており、
親子焼鶏ひき肉は三つ葉の味が強くて肉の食感が硬くて当たる。甘さも増している。
菜唐辛子は葉っぱ感が強くて、辛みが強いので少しでも主張している存在感。
紀州梅は梅っぽい酸味はあまり強くなくて少し甘さがある味付けになっている。
シラスは全体にはいっており、水分量が多くて水っぽさがあるので味は薄まっている。シラスの味はほんのりある。
店舗情報
住所〒100-0005
東京都千代田区丸の内1-9-1 改札内B1F
Tel03-3201-1236
営業時間平日 8:00~22:00
日曜・祝日 8:00~21:00
5.4店舗の玉子焼きを食べ比べた感想
それぞれに良さがありますが、ここは厳しく評価していきたいと思います。山長の串玉味くらべ 750円
山長 味くらべ
ふわふわ感3 堅さ2 甘さ4 塩2 出汁3 濃さ3
ふわふわ感が伝わってくる。甘さとダシの味が強い。口に入れた最初にダシの味がして、甘さは口の中にずっと広がる。デザートとしても〇
蟹肉
蟹は間違いなく本物の味がする。味が濃いめでたまごに勝っている。甘さ控えめなのが丁度良い
エビたまごやき
甘さは控えめ。えびのコリコリとした食感がたまごやきのふわふわした感じと融合した一品。エビは盛りだくさん。
穴子
甘さは抑えられている。穴子の味が良く伝わる。アナゴの味がけっこう強い。舌触りはよくない。
丸武 ねぎ玉 570円
ふわふわ感3 堅さ2 甘さ5 塩2 出汁4 濃さ3
ふわふわ感が若干ある。甘さは強くてダシの味も十分。ネギ入りでシャリシャリとした食感が楽しめる。相当な砂糖が入っていると思われる。甘いのが好きな人向け。ちょっと甘すぎてむつこいか。
丸武 たまごサンド 650円
ふわふわ感2 堅さ3 甘さ5 塩4 出汁3 濃さ4
玉子焼きをパンの間に挟んだたまごサンド。たまごはとにかく甘くて塩気もあるたまごサンド。ダシの味も割合強くて全体的に味が濃いいので、パンと相性が良さそうなたまご。パンはパサパサしていて微妙。パンには辛子が練り込まれている。
丸武 厚焼玉子(小)
ふわふわ感4堅さ2 甘さ5 塩2 出汁4 濃さ4
ふわふわ感のある玉子焼で、硬くはない。味はとにかく甘い。砂糖の量は多いはず。おやつ感覚でも良いが、寿司屋の玉子焼というイメージ。鰹だしも確かにあるが、卵の味より甘さが勝つ。
大定 お楽しみパック 450円
ふわふわ感2 堅さ3 甘さ5 塩2 出汁4 濃さ2
お楽しみパック
ハニー
一番甘くない。最も柔らかくて味が薄い。リンゴとはちみつの自然由来の味がして、一番好き。
江戸だし
ダシが入っている分の甘さが控えめ。ダシの味もほんのりで上品な味。普通のたまごやきに一番近いかも。
つきじの
甘い。醤油の味が薄口醤油の分、ほんのり漂っている。それでいてたまごの味もする。
江戸前
最も甘い。外側が硬くてハニートーストのような味。塩感もない。甘いのが好きな人にはたまらない一品。
松露 shouroキューブ 324円
ふわふわ感4 堅さ3 甘さ4 塩2 出汁3 濃さ3
口に入れた瞬間に甘さが伝わるぐらい甘め。ダシの感じもあっても、たまご本来の味はわかりにくい。当然冷めていても美味しい。程よい硬さ。
松露 親子焼 1080円
ふわふわ感3 堅さ2 甘さ5 塩2 出汁5 濃さ3
親子ということで中に鶏肉のきざんだものが入っている。とてもふわふわ感があって親子丼の上に乗った具材部分をそのまま食べているイメージで間違いない。ごはんともよく合う。味は甘くて出汁がしっかと効いていて濃いめ。
以上で築地の有名玉子焼き専門店の味の食べ比べを終わります。
どれも美味しい玉子焼きであることは間違いないので全部食べてほしいです。
訪れた際の参考になればと思います。
ありがとうございました。
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